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評価:
緑河 実紗
河出書房新社
¥ 1,365
(1998-05)
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性被害に遭った一女性が、想像を絶するPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみながらも、独力で回復への道を切り開いていく、痛ましくも勇気あふれるノンフィクション。
先日は性犯罪者の本を読んだので、今度はレイプ被害者の書いた本を読んでみました。
今でこそPTSDは当たり前になりましたが、著者がレイプされた頃はまだ「外国の研究発表」でしかなかったようです。
彼女は黙ったけれど、自分だったら犯人を訴えると思う。
加害者は罪の重さを理解するべきだ。
複数人を強姦した場合、ひとり殺人するよりも重たい罪を課せられる意味を考えるべきだ。
ほとんどが顔見知りの犯行というのが、女性に隙があったのでないかと見られるが、(実際この被害者はそういわれても仕方ないところは有ると思うけど…)人を信じるのはそんなに悪いことなのか?と思ったりも。